本学における入構禁止措置の一部解除(対面指導と施設利用)について

緊急事態宣言の解除に伴い、本学では6月から入構禁止措置の一部を解除し、基幹科目の学修において、実技・演習科目等の各学部、専攻・コース専門科目を中心に、遠隔授業を補う位置づけで部分的に対面指導を開始します。また、すでに遠隔授業の学修支援として実施しているPCルーム等の教室利用に加え、今後は4年生や院生、研究生の卒業・修了研究、作品制作や論文作成のため、工房や情報館等の施設利用も一部を緩和する予定です。

これまで学生の皆さん、教職員の皆さんは遠隔授業の受講や運営で経験したことがないエネルギーを使い、試行錯誤を繰り返しながらこの状況にチャレンジし取り組まれてきたことと思います。特に新入生の皆さんは大学での学修や学生生活を経験しないままこの状況に向き合わなければならないストレスを抱えてきたことでしょう。

6月からは一部ではありますが対面による指導や施設利用でこのキャンパスに皆さんが入構し、互いに顔を合わせ、直接指導を受け、施設を利用することが可能となります。
残念ながら、未だ入国できない留学生の皆さんも多くいます。また、諸事情により6月以降も来学できない学生の皆さんには不安もあるかと思います。しかし、対面指導の代替措置や来学ができるようになってからの学修支援などを通じて、皆さんの不安が解消できるような対応を予定しています。

全員が揃って対面授業を再開するのはまだ先になりますが、まずは学生の皆さん、教職員の皆さんが共に望んでいたことへ一歩前進した状況になります。
新型コロナウィルス感染症拡大は、未だ予断を許さない状況であり、私たちの社会生活、大学生活、学修環境を通常に一気に戻すことはできません。感染者が発生した場合は、せっかく一部解除された入構禁止措置も再び厳しい制限に戻らざるを得なくなります。
6月からの入構禁止措置の一部解除、対面指導や施設利用の部分的な緩和も、感染予防や感染症拡大の防止のために、人数制限や時間指定、座席指定を行ったり、手指の消毒、手洗いやうがい、使用物品の消毒など、様々な感染予防措置をとりながらの実施となります。

6月から緩和措置を行いますが、本学の全面入構禁止措置はまだ継続し、前期は遠隔授業のみ開講しています。また、一部の解除で私たちが決して気を緩めることなく、生命、健康を守ることを第一に、学生の皆さん、教職員の皆さんと協力し合いながら、本学の前期学修の次なるステップへ一緒に向かいましょう。

学生の皆さん、教職員の皆さんの一層のご理解とご協力をよろしくお願いします。

※対面指導は今後、各学部のコースや専攻から学生の皆さんに案内、指示があります。PCルーム等教室利用はすでに大学ホームページやセイカポータルで告知しています。それぞれに従って入構してください。
※学生の皆さんはセイカポータルで告知した「6月1日以降の入構禁止措置の一部解除について(入構に際しての諸注意等)」を厳守してください。

京都精華大学学長(危機対策本部長)
ウスビ・サコ

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