2020年1月11日(土)公開フォーラム「芸術と労働」開催 アートの現場における人権のとらえかた、表現の自由に対する考え方、 社会の公平性や平等性に対する考え方を学ぶ公開フォーラムを開催

昨年度のフォーラムの様子(撮影:仲川あい)
京都精華大学(京都市左京区、学長:ウスビ・サコ)では、2018年度に京都市、公益財団法人世界人権問題研究センターと共同で、「芸術実践と人権」という一連のプロジェクトを展開し、レクチャーシリーズやゼミを通して「人権」や「マイノリティの権利」を軸に、アートと社会との関係やその可能性について考えてきました。
2019度は昨年に引き続き、アートやキュラトリアルの実践者等をお招きし、アートの現場において、グローバルな観点から「標準」とされる人権のとらえかた、表現の自由に対する考え方、社会の公平性や平等性に対する考え方について皆さんとともに考える、公開講座を開催します。
【京都精華大学 芸術実践と人権・第5回】
芸術実践と人権-マイノリティ、公平性、合意について
公開フォーラム「芸術と労働」
日時:2020年1月11日(土)13:30〜16:30
会場:京都精華大学 黎明館・2F L-201
 
13:30~ 第1部
レクチャー①「芸術労働の現状」講師:吉澤弥生
レクチャー②「労働法について知る」講師:三輪晃義
14:25~ 第2部
クロストーク「労働組合とキャリアデザインの話」
ゲスト:山本麻友美/伊藤まゆみ/渡邉朋也
15:15~ 第3部
来場者とゲストによるフォーラム
「労働者としての私たちと芸術」
進行:ほんまなほ
 
※ 受講無料
※ 事前申込制。申込方法など詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/art_humanrights/program06.html 

[共同開講]「文化芸術による共生社会実現のためのアーツマネジメント入門」(主催:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)/京都市 文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業)
長時間労働、低賃金、非正規雇用、やりがい搾取、さまざまなハラスメントや、アートに関連する労働環境の問題について、語られることが増えてきています。
本フォーラム第一部は、芸術労働にまつわる現状や、労働法を切り口に労働者の権利について、レクチャーを通じて学びます。
第二部は、労働者の交渉する権利のひとつである「労働組合」や多様なキャリアデザインの話から、私たちはどんな労働環境を望んでいるのか、ゲストによるクロストークを行います。
第三部では、「労働者としての私たちと芸術」をテーマに、「芸術と労働」についてのこれからの意識、行動を来場者も参加してゲストと意見交換を行います。
 
2019年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業|LGBTQをはじめとするマイノリティの社会包摂を視野に入れたアートマネジメント・プロフェッショナル育成プログラム
主催 京都精華大学 共催 京都市/公益財団法人世界人権問題研究センター

講師プロフィール

伊藤まゆみ/いとう まゆみ
京都精華大学 全学研究機構 展示コミュニケーションセンター特任講師。
2005-2014年、神戸アートビレッジセンター(KAVC)の美術プロデューサー、2015-2019年、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)[公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館]に企画調整係長として勤務し、若手芸術家育成事業に携わる。2019年より現職。
 
ほんまなほ
大阪大学COデザインセンター准教授、ガムラン奏者。
臨床哲学を専門に、哲学プラクティス、対話、こどもの哲学、フェミニズム哲学、多様なひとびとが参加する身体・音楽表現についての教育研究を行う。著書『ドキュメント臨床哲学』、『哲学カフェのつくりかた』『こどものてつがく』(共編著)ほか、『アートミーツケア叢書』監修

三輪晃義/みわ あきよし
弁護士。
大阪弁護士会所属。大阪労働者弁護団、連合大阪法曹団、LGBT支援法律家ネットワーク、日弁連LGBTの権利に関するPT、Cafe LGBT+等に所属し、労働環境やセクシュアルマイノリティ等の人権問題に取り組む。

山本麻友美/やまもと まゆみ
京都芸術センター チーフ・プログラム・ディレクター。
ジャンルにとらわれない事業や取組を積極的に行い、新しい創造活動を支援する京都芸術センターの事業全体を統括する。近年の主な担当事業に東アジア文化都市2017京都「アジア回廊 現代美術展」、KYOTO EXPERIMENT2018「山城知佳子〈土の人〉」展等。京都芸術センター。

吉澤弥生/よしざわ やよい
共立女子大学文芸学部教授、NPO法人地域文化に関する情報とプロジェクト[recip]理事、NPO法人アートNPOリンク理事。
専門は芸術社会学。近著に「アートマネジメントと、非物質的労働の価値」白川昌生・杉田敦編『芸術と労働』(2018、水声社)、「アートNPOの展開と実態」小林真理編『文化政策の現在2』(2018、東京大学出版会)など。単著『芸術は社会を変えるか?』(2011、青弓社)、調査報告書『続々・若い芸術家たちの労働』(2014、科研費報告書)など。またrecipでは『「船は種」に関する活動記録と検証報告』(2013、東京都)、アートNPOリンクでは『アートNPOデータバンク2016-17』(2017、文化庁)などを共同制作。

渡邉朋也/わたなべともや
YCAMインターラボ アーキビスト。
多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業後、同大研究室助手を経て、2007年にリニューアルオープンした同大学図書館のコンセプトメイキングから携わり、オープン後は館内に併設されたオープンスペースの運用などを担当。2010年、山口情報芸術センター[YCAM]のスタッフに着任。展覧会や公演など主催事業全般のドキュメンテーションのほか、過去に同センターが発表した作品の修復/保存、ポータルサイトやガイドブックなどの同センターの情報発信プラットフォームのプロデュース/ディレクションを担当。これと並行し、美術家としてコンピュータやインターネットといったメディアテクノロジーをベースに、インスタレーション、映像作品、ダジャレ、エッセイなどを制作する。著書に「SEIKO MIKAMI:三上晴子 記憶と記録」(2019年/NTT出版/馬定延との共著)がある。

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