デザイン研究科 科目構成 Curriculum

デザイン研究科の教育課程は「デザイン理論特講」「創造領域特講」からなる専門特講科目があり、デザインの基礎や、クリエイターとしてのあり方を学びます。
さらにデザイン専攻の専門研究科目では「デザイン研究」を、建築専攻の専門研究科目では「建築研究」「建築設計特講」など、実践的応用力を養うカリキュラム構成となっています。

専門特講科目

デザイン理論特講

「現代におけるデザイン/工芸を考える」
デザイン/工芸が近現代の社会でどのような役割を果たしてきたのかについて、さまざまな角度から追究する。また、芸術やマンガなどの隣接諸文化(領域)との関わりがどのようなものであるかなど、多様な問題から近現代デザインの歴史や理論を考察する。

創造領域特講1

「「美」を科学的に解明することは可能か」
先史学、脳科学、生理学、認知神経学などによる新たな「美」の定義にもとづいてアートを捉えなおとともに、その問題点を明らかにする。 

創造領域特講2

「黙示録(アポカリプス)とは何か」
「黙示録(アポカリプス)」という観点から、西洋の思想と芸術について考察する。

創造領域特講3

「公共建築設計 」
公共建築(公民館、駅)など中規模なプロジェクトに参加し、基本設計、実施設計を行う。社会的な要望から設計をはじめ、設計図書の作成のプロセスに参加することで、具体的な知識を習得する。 

創造領域特講4

「まちづくり 」
プロフェッサー・アーキテクトが自ら抱える、あるいは地域との関連において想定されるまちづくりなどのプロジェクトに参加し、設計を行う。住民などからの要望から設計をはじめ、ワークショップを通した設計プロセスに参加することで、具体的な知識を習得する。  

専門研究科目 デザイン専攻

<ビジュアルデザイン>

デザイン研究1・2

「自己発信することをプランして実行する」
各自の研究テーマを進めるにあたり、実社会で活用できるデザインを行うために、情報がどのように伝達するかを意識し、自己発信を行う。また、修士研究制作を行うのに必要となる素材や技法研究をどう記録するかを検討し、情報収集能力を高めていく。

デザイン研究3・4

「修士研究制作の展開と論理の整備」
研究制作テーマに対し、指導教員とのミーティングを通して、テーマの歴史的、社会的妥当性を整理し、資料調査、素材や技法について確立する。

<プロダクトデザイン>

デザイン研究1・2

「研究レベルでの実践デザインの習得」
デザインのあらゆる可能性を探るための「新しい発想手法」の獲得を目指す。従来の発想に捉われず、哲学、自然科学といった多様な学問を参考にし、研究レベルでの新たな発想、思考を手に入れる。

デザイン研究3・4

「修士制作作品のプランニング、完成」
「デザイン研究3」では、後期制作の具体化に向けて、ベース研究を完成させる。「デザイン研究4」では、構想の明確化と提案デザインの完成度を高めることも目標とする。

<デザイン理論>

デザイン研究1・2

「修士論文に向けて」〈1〉〈2〉
修士論文執筆に向けた基礎段階として、論文の書き方、資料調査の仕方を指導し、デザイン研究に関わる基礎的理論文献の講読などを行う。

デザイン研究3・4

「修士論文の執筆」
「デザイン研究3」では、修士論文に向けて研究テーマの決定、資料・文献などの本格的な調査、論文の構想を練る。「デザイン研究4」では修士論文を実際に執筆する。

専門研究科目 建築専攻

建築研究1

「住宅設計」
住宅などの小規模なプロジェクトを通し、クライアントの要望から設計、設計図書の作成、見積書精査、現場監理まで、建築実現のプロセスに参加する。

建築研究2

「中規模プロジェクト 」
集合住宅などの中規模プロジェクトに参加し、総合的かつ具体的な体験としての基本設計、実施設計を行う。設計図書作成のプロセスに参加することで、総合的かつ具体的な知識を習得する。 

建築研究3

「公共建築設計 」
公共建築(公民館、駅)など中規模なプロジェクトに参加し、基本設計、実施設計を行う。社会的な要望から設計をはじめ、設計図書の作成のプロセスに参加することで、具体的な知識を習得する。 

建築研究4

「まちづくり 」
プロフェッサー・アーキテクトが自ら抱える、あるいは地域との関連において想定されるまちづくりなどのプロジェクトに参加し、設計を行う。住民などからの要望から設計をはじめ、ワークショップを通した設計プロセスに参加することで、具体的な知識を習得する。  

建築設計特講

「建築を構成する細部のデザインと設計するための実践的な知識」
建築がつくられる過程において、全体構想を実現するため各部がどのように設計されているのか、どのようなことが必要な役割として求められているのかについて、実際の設計図書や資料をもとに学ぶ。建築の細部をデザインおよび自らそれを設計するための知識を習得する。

先端建築技術特講

「先端技術と建築および生活環境のかかわり」
設計することとつくることが一体であったプリミティブな時代から高度なインフォメーションテクノロジーや生産システムを擁する現代までを俯瞰し、その技術の進歩と建築および生活環境とのかかわりについて理解を深める。その上で、デジタル設計ツールの普及がどのように建築や環境設計の思想や実践に影響を及ぼしたかについて考察を行うとともに、豊かな生活環境の実現に向けたデジタルデザインツールの開発や建設技術革新について探究する。 

建築家倫理特講

「これからの社会における建築家の役割 」
建築を取り巻く社会的状況を地球規模で把握し、世界各地でどのような生活環境構築のヴィジョンが描かれ、建築的思想や実践が展開されているかについて理解を深める。その上で、これからの社会においてどのように建築と向き合い、建築を通してどのように社会貢献できるのか、自分の言葉で考える力を養い、自らの建築論を探究する。 

建築構造演習

「建築設計に必要な構造力学の基本 」
鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造のそれぞれの構造上の特性を学び、応力計算から部材の設計を行うとともに、実際の参考事例から基本的な構造形式の主となる応力について学び、応力計算および断面算定、部材の設計を行う。それらを通して実際の建築設計に必要な構造力学の基本を学ぶ。 

建築設備演習

「建築設備と建築デザイン」
最新の建築環境・設備技術の実例を通して、人間にとって快適で、かつ地球環境にも適合する建築空間を設計する能力を身につける。

建築工事監理演習

「実務における建築監理」
建築設計監理業務の実践的な講義と、実際に現場に立ち会い、設計者と工事関係者との対話を通して、建築設計における現場監理について学ぶ。