学部の目的(学則第3条の2)
デザイン領域において高度な技法知識を修得し新たな可能性を探究すること、および自立した思考によってグローバル社会および地域社会に現実的に貢献するデザイナー・プランナーの資質を備えた、よりよき社会人としての人間形成を行うことを目的とする。
教育目標(目指すべき人材像)全学
京都精華大学は、日本国憲法および教育基本法を貫き、世界人権宣言の背骨をなす「人間尊重」を教育の基本とし、「自由自治」を建学の理念としています。この考えのもと、社会の課題を克服し、全人類が幸福に共生する地球社会を築く人間の形成を目標としています。
教育目標(目指すべき人材像)デザイン学部
デザイン学部は、自立した思考によってグローバル社会および地域社会に現実的に貢献するデザイナー・プランナーの資質を備えた、よりよき社会人としての人間形成を行います。
ディプロマポリシー(Diploma Policy)
領域1 知識・理解・技能
- 多様性を理解する力
広い教養と多文化理解の力を身につけ、複雑化した現代社会の問題群を横断的に捉えられる - 専門知を活用する力
デザイン分野に関する知識・技能を体系的に理解し、その分野に固有の視座や思考方法を身につけている
領域2 思考・判断・表現
- 論理的に思考し判断する力
時代を的確に察知し、自ら問題点を見つけてその本質を捉え、独自の解答を導き出せる - 考えを表現する力
国際的な視野と感覚を持って、新しい発想のデザインを創造できる - 多様な人とコミュニケーションする力
他者に自らのデザインに関するコンセプトや考え方を明確に伝達できる
領域3 関心・意欲・態度
- 他者と協働する力
自らの個性や適性を活かして行動し、目標を持って多様な人々と協働できる - 社会と他者に貢献する力
デザインと人間、デザインと社会との関係性を考え、構想力・創造力を駆使して新しい生活や社会を提案できる
アドミッションポリシー(Admission Policy)
領域1 知識・理解・技能
- 高等学校の教育課程における基礎学力・技能を有している
領域2 思考・判断・表現
- 身近な問題について、知識や情報をもとに筋道を立てて思考できる
- 他者の意見を理解し、自分の考えをわかりやすく表現できる
カリキュラムポリシー(Curriculum Policy)
デザイン学部は、学位授与の方針に掲げる知識・技能などを修得させるために、全学教養科目、全学専門科目、学部専門科目およびその他必要とする科目を体系的に編成し、講義、演習、実習等を適切に組み合わせた授業を開講します。また、科目のナンバリングおよびカリキュラム・マップにより、カリキュラムの体系をわかりやすく明示します。
デザイン学部専門科目の教育内容、教育方法、評価について以下のように定めます。
1教育内容
学部専門科目では、作品を制作するための理論的根拠となる、デザイン領域に関する専門的な理論と歴史などを学ぶことのできる専門講義科目を開講します。
さらに、各学科の実技実習および実技演習において、基礎技術を獲得させるとともに、新たな表現手法に対する探究心を喚起し、社会から必要とされるデザインを生み出す力を養います。
最終年次には、卒業制作を課します。調査・研究・分析および作品制作・卒業論文作業を通じ、社会に向けた発信力を養います。
2教育方法
(1)学生の主体性を伸ばすため、能動的学修の視点を取り入れた教育方法を実施します。
(2)授業内・外の学修時間を考慮した授業内容を設計します。
(3)学修ポートフォリオの作成指導により、学生の自律的な学修を支援します。
3学修成果の評価
デザイン学部では、学位授与の方針に掲げる能力・資質およびこれらの総合的な活用力の修得状況を、「進級時」「卒業時」の2つのレベルで把握し、評価します。
各レベルの評価の実施方法は、以下のとおりとします。
(1)進級時
(1)進級時
進級時の学修成果は、学部所定の教育課程における進級要件達成状況(単位取得、GPA)により、総合的評価を行います。
(2)卒業時
4年間の学修成果は、学部所定の教育課程における卒業要件達成状況(単位取得、GPA)により、総合的評価を行います。卒業制作(必修)は、評価ルーブリックを活用し、複数教員によって多面的評価を行います。
イラストコース 3つの方針
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
クリエイターとして活躍のフィールドを問わず、ひろく社会に向けて自分自身をプレゼンテーションできること。
また、デジタル技術のめまぐるしい更新、メディアの加速度的な拡張を好機ととらえ、ビジュアルコミュニケーションの新たな可能性を追求できること。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
「描く」ことと「伝える」ことをイラストの本質とし、様々なメディアにおけるビジュアルコミュニケーションも「描く」行為の延長ととらえ、カリキュラムを配置する。
単なる作品制作に留まらず、自らの表現を言葉で説明する機会を持たせることで、言葉に対する知識、感性を養うと共に、メディアの特性を理解し、他者に伝えること(コミュニケーション)の重要性を意識させる課題を設定する。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
つねに時代の動きに敏感であること。
世界へ向けてオリジナリティある表現活動をしていく前向きな姿勢と、豊かな感性を持ち合わせていること。
グラフィックデザインコース 3つの方針
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
デザイン領域を中心に関連分野の幅広い知識や技術を身につけ、視覚デザイン表現の成果を社会に発信し貢献することができること。
なかでも「文字」と「図像」の関係性を理解し、的確な手段を選択し伝達することができること。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
グラフィックデザインはあらゆる視覚情報を表現・可視化するプロセスととらえ、文字や図像(画・写真・文様など)を可視化する際の「定着力」や深く考察された「表現力」、それらをまとめる「編集力」「伝達力」に重きを置いたカリキュラムを配置する。
デザインやアートの歴史観に立脚しつつ、京都という立地をいかし「ジャパン・グラフィック」ともいうべき独自の視覚伝達の研究・制作について意識的に取り組む。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
グラフィックデザインの基礎となる画力、構成力を具えていること。
日常的にいろいろな情報に関心があり、高い観察力をそなえ、さまざまなアイデアを持っていること。
何かを作ることが好きであること。
さらにそれを実現する色彩センスや表現力を養い高めていこうとする意志があること。
デジタルクリエイションコース 3つの方針
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
デザイン領域を中心に関連分野の幅広い知識や技術を身につけ、視覚デザイン表現の成果を社会に発信し貢献することができること。
とくに斬新なアイデアを視覚化し、デジタルツールやメディアを駆使して社会へコンテンツを発信できること。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
デジタルクリエイションが取り扱う領域は、メディアの変遷やグローバル化によって拡張の一途をたどっている。
とくにウェブや写真やムービーなど個々の表現・制作が習得できる科目群を一方に配置し、他方ではグループ制作や共同作業におけるコミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成の習得できる科目群を配置する。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
デジタルを利用したデザインやコンテンツ企画の基礎となる画力、構成力、設計力を具えていること。
日常的にいろいろな情報に関心があり、高い観察力をそなえ、さまざまなアイデアを持っていること。
何かを作ることが好きであること。
さらにそれを実現する伝達能力や発信力を養い高めていこうとする意志があること。
プロダクトコミュニケーションコース 3つの方針
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
プロダクトデザイナーに必要な理論・知識を身につけ、平面系・立体系・企画系の「美しいものづくり」を理解し、演習を通して得た基礎的なスキルとその応用を素材、コンセプト、実践に活かし、幅広いプロダクトデザインの専門分野を網羅したデザインの総合力を身につけ社会に発信できること。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
ビジネスとして時代が必要とする製品を創出し、社会に貢献するプロダクトデザイナーを育む。
地球環境の変化に敏感に反応し、サスティナブルな社会と豊かな人間性を育むものづくりと、京都に立地する大学として「伝統」「先進」「環境」のDNAをデザインという行為の中に息づかせ、世界に発信する質の高い教育を目指す。
イノベーションを支えるインタラクション発想、マネージメント・プロデュース能力向上にも力を注ぐ。
先端企業及び公機関との産官学連携授業には積極的に力を注ぎ、グローバルな視点からの知恵を具体的なカタチへ可視化する活きた教育に重点を置いた科目群を配置する。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
グローバルな視野、すなわち広い世界観と固有文化に関する深い関心をともに持ちあわせ、普遍的な視点に立ちながら、産業やモノのありかたに自分自身の意見を持っていること。
自らの感性で所与のテーマをかたちにでき、先入観なしに楽しさや美しさに接することができる鋭い感性をそなえていること。
ライフクリエイションコース 3つの方針
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
ライフクリエイションに必要な理論・知識を身につけ、平面系・立体系・企画系のデザイン的思考を理解し、演習を通して得た基礎的なスキルとその応用を企画~造形~実践等に活かし、幅広いライフクリエイションの専門分野を理解した上でデザインの総合力を社会に発信できること。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
「デザインする」ことの楽しみを知り、「住まいと暮らし(インテリアデザインと生活クリエイト)」のデザインを学ぶ。
平面と立体を繋ぐ事を特徴とし、京都に立地する大学として、「伝統」「先進」「環境」のDNAをデザインという行為の中に息づかせ、世界に発信する質の高い教育を目指す。
高いコミュニケーション力をクリエーション出来ること、空間や環境改善提案に加え、プロデュースやコーディネート能力を有する人材育成を目指す。
先端企業及び公機関との産官学連携授業に積極的に力を注ぎ、グローバルな視点からの知恵を具体的なカタチへ可視化する活きた教育に重点を置いた科目群を配置する。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
広い世界観と優れた固有文化に深い関心を持ちあわせ、京都という土地で学ぶことに意義を見いだせること。
豊かな社会や身近な暮らしへの多岐にわたる興味を持ち、さらに専門性を高める意欲があること。
斬新なオリジナリティを志向し、なにごとにも積極的に取り組むことができること。
建築コース 3つの方針
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
以下の能力と知識を有すること。
- 社会に対して想像力を駆使した革新的な創造的表現と、自立した活動を行う能力
- 与条件や問題を明確に整理分析し、計画を立案し、リーダーシップを発揮する能力
- 建築を中心にした様々な関係する領域に関する基礎的な知識
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
以下の内容を主体的かつ実践的、段階的に習得する。
- 美観上と技術上、双方の要求を満たす建築デザインを創造する能力
- 人間と空間、建物、周辺環境の関係を理解し適切な尺度を与える能力
- 都市のデザイン、および計画プロセスの理解
- 建築家の職能と社会的使命の理解
- 建物の設計にともなう構造計画、施工、環境工学、持続可能性に関する知識
- 建築の歴史と理論、ならびに関連する芸術、工学および人文科学に関する知識
- デザイン・コンセプトを建物に反映させ全体計画にまとめる際の法令、手続きに関する知識
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
社会の動きと建築デザインに興味関心があり、自由な発想を生み出す豊かな感性を持ち、積極的に他者とのコミュニケーションを取る姿勢を持っていること。