エンターテインメントの世界を デジタルで面白くする

デジタル時代のコンテンツは、受け手が反応し、参加し、シェアすることで、大きなムーブメントへとつながることが特徴。デジタルクリエイションコースでは、そんな時代にふさわしいデザイナーやクリエイターを育成します。授業では、人が共感する物語、アクションを起こしたくなる仕掛け、人を巻き込む企画などについて徹底的に研究。そのうえで、「ゲーム」「ムービー」「デジタルアート」などの表現を使ってアイデアを社会に発信する方法や、イベントとして具現化する方法を学びます。このほか、マーケティングやマネジメントなど、ビジネスに関する知識も修得。説得力のある表現で、着実にメッセージを伝える力を身につけます。

科目PICK UP

  • アイデアを形にするための、専門技術や企画力を身につける。

    [クリエイション/2年]
    3DCGを用いた作品の制作、空間を生かした映像作品の制作、VR技術を使ったモーションデザインなどに挑戦しながら、デジタルコンテンツを制作するための知識と技術を学びます。同時に、ロジカルに考える力、企画を立案する力、発信する力も身につけます。

  • 培ったスキルを社会に役立てる。実践型プロジェクトを実施。

    [プロジェクト/3年]
    社会とつながるプロジェクトを多数用意しています。過去には、京都国際マンガミュージアムの新しい魅力を発信するARゲームの制作、音楽家がつくった曲を広く伝えるためのミュージックビデオの制作、バンドのアートワークのプロデュースなどを行いました。

4年間の学び

  1. 1年次

    FIRST

    デザインの基礎を学ぶ

    デッサンやドローイングで描写力を養い、アイデアを形にする力を身につけます。また、グラフィックや映像の制作技術についても学びます。

  2. 2年次

    SECOND

    企画力・制作力・発信力をみがく

    モーショングラフィックス、3DCG、キャラクターデザインなどを学びます。また、ゲームの企画に挑戦し、人が反応する仕掛けを考え、発信。

  3. 3年次

    THIRD

    社会の課題にチームで取り組む

    グラフィックデザインコースと共同で、社会と関わるプロジェクトに取り組みます。課題の内容は、ゲームの企画やムービーの制作など、興味に応じて選択。

  4. 4年次

    FOURTH

    発想を生かした卒業制作

    希望する分野に分かれて学ぶ。培った描写力、デザイン力、企画力などを駆使して卒業制作に取り組み、4年間の集大成を完成させます。

4年間で身につく能力

  • 人が反応する仕掛けづくりのノウハウ
  • 描写力などデザインの基礎知識とデジタルスキル
  • アイデアやメッセージを社会へ発信する力

作品

『META-morphose』/ 4年生 / 山口 駿

  • ミュージックビデオ
    卒業制作

『watch fear』/ 4年生 / 山本雅也

『TO THE WHITE WORLD』/ 3年生 / 小田蒼太

『TERMUSICA(テミジカ)』/ 3年生 / グループワーク

『カッパ茶屋』/ 3年生 / かっぱホールディングス(グループワーク)

『蒼い蒼穹』/ 3年生 / グループワーク

施設

にぎやかな実習室。友人との雑談からアイデアが生まれることもしばしば。

PICK UP!

  • ライブラリーには画像やデザインの専門書がずらり。ミーティングスペースとしても活用されています。

  • Webサイトやグラフィックの素材となる写真撮影が可能なスタジオ。

  • 本格的な3Dプリンターも完備。

教員

非常勤講師

  • 石原 悠 / デザイナー・プログラマー(担当:デザイン7 VQ)
  • 池田航成 / テクニカルディレクター(担当:プログラミング1・2 (メディア表現3)、クリエイション2Q)
  • 小野友資 / クリエイティブディレクター(担当:プロジェクト1・5VQ、ビジュアルデザイン基礎実習1・2VQ)
  • 大森静佳 / 歌人(担当:デザインスキル6VQ(2))
  • 上永吉岳宏 / ゲームデザイナー(担当:プロジェクト5VQ)
  • 角谷和好 / クリエイティブディレクター・グラフィックデザイナー(担当:グラフィックデザイン2V、プロジェクト2・5VQ)
  • 河村真由美 / グラフィックデザイナー(担当:デザイン2・6VQ)
  • 熊野森人 / クリエイティブディレクター(担当:クリエイション3Q・6Q)
  • 下平晃道 / イラストレーター・作家(担当:プロジェクト2VQ、デザインスキル選択実習4Q・5Q)
  • 島谷賢治 / モーショングラフィックスデザイナー・エディタ(担当:プロジェクト2VQ、デザインスキル選択実習6Q・7Q)
  • 竹崎水音子 / アートディレクター・デザイナー(担当:デザインスキル選択実習1・2・3・4・5・6・7V(1))
  • 中川久仁子(担当:デザイン4・8VQ)
  • 中農 稔 / テクノロジスト(担当:プロジェクト2・4・5VQ)
  • 西村昌之 / WEBプロデューサー・ディレクター(担当:プログラミング1・2(メディア表現4)、デザイン3VQ)
  • 増永明子 / グラフィックデザイナー(担当:テーマ研究2V、デザインスキル5VQ(3))
  • 安田知司 / ペインター(担当:テーマ研究3Q・4Q・6Q)
  • 山地憲太 / ディレクター・デザイナー(担当:デザインスキル6・8VQ(2))
  • 吉田和生 / フォトグラファー(担当:デザイン1・5VQ)
  • よシまるシン(担当:プロジェクト1VQ)

卒業後の進路

多様なデジタルツールを扱うスキルと、グループ制作からつちかわれる企画力や発想力、プロデュース能力は、IT企業やWeb業界はもちろん、さまざまな業界で活かせます。卒業生には、クリエイティブ企業で働く人、フリーランスのデザイナーや映像作家、新たな仕事を生み出す人などがいます。 

  • Webデザイナーやディレクター
  • CGや映像などのクリエイター
  • 独立、起業し、新たなコンテンツをつくる

取得できる資格

在学中、指定された科目単位を取得すれば、以下の資格を取得することが可能です。 その他、検定・資格取得のための支援講座も用意されています。

  • 図書館司書
  • 博物館学芸員

VOICE

  • 岡 采音さん在学生

    交流が生まれるゲームをつくり続けたい。

    高校時代はずっと絵を描いてきましたが、新しいことに挑戦したくてデジタルクリエイションコースに進学を決めました。私はゲームをつくることが好きで、普段からひたすら手を動かしてアイデアを出す訓練をしています。個性豊かな仲間とのチーム制作は、このコースの特長のひとつ。CGなど得意な技術が同じでも、カワイイ系やクリーチャー系など好きなものが全然違うんです。印象に残っている授業は、大学が運営する京都国際マンガミュージアムを舞台にしたARアプリゲームの制作。小学校を改装してできたという施設の成り立ちを、地元の人や子ども達にも面白く伝えたいと思い、自分の好きな妖怪と組み合わせてゲームを企画しました。実際にたくさんの方に体験していただけたのですが、特に印象に残っているのは、ゲームをつくることが夢だという小学生の子。目を輝かせて遊ぶその姿を見て、ゲームづくりが好きでよかった、がんばってきてよかったと心から思いました。卒業後はゲーム会社にデザイナーとして就職することが決まっています。これからも、子どもたちが夢中になり、みんなで遊ぶことで交流が生まれるような、力のある作品をつくり続けていきたいです。
  • 大溝 範子教員

    のびのびと考え、制作し、発信する環境を。

    デジタルクリエイションコースでは、社会とつながって学ぶ産学連携プロジェクトを実施しています。ものづくりカフェを経営する企業をパートナーに迎えたり、アーティストとのコラボレーション作品を制作したり、企業の協力でゲーム企画を行ったりとさまざまな取り組みをしています。1、2年の授業では、ゲーム、ムービー、デジタルアートを実際に制作する機会をたっぷり用意しています。あらゆるジャンルの第一線で活躍する先生に直接教わり、実践的なスキルはもちろん、チームワークや発想力も身につけてほしいと考えています。世界に影響をあたえるような表現をめざすなら、自分の世界だけに閉じこもらず、本を読み、人と関わり、多様性を受け入れようとする姿勢が不可欠です。そこから自分の芯となる考えを探し出し、制作と発信を続けることが、その夢を叶える第一歩です。在学中は失敗を恐れずにどんどん制作してください。私たち教員は、皆さんが自由に制作し、のびのびと考え行動できる環境を用意します。どんなに時代が変わっても、自ら考え、作品をつくり、誰かに影響を与えることができるような力を培いましょう。