デザイン学部ビジュアルデザイン学科によくいただく質問に、学科の教員が回答しました。「興味はあるけれど、何から調べればよいかわからない」「先生に聞きたいことがある」など、まだ迷っている人から、志望コースが決まっている人までおすすめの内容です。
※このページの内容は、2020年8月22日に開催した「オンライン学科別説明会」での質問と回答をもとに作成しています。
質問に回答した教員
デザイン学部 ビジュアルデザイン学科に寄せられた質問
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- 授業はどんな雰囲気ですか?
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親しみやすい先生が多いです。ひとつの研究室に先生が集まっているので相談しやすい雰囲気ですよ。先生同士も仲が良く、学生と教員がそれぞれの役割を持ち、家族のようにつながっています。
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- どんな設備がありますか?
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3DCGソフトが入ったパソコンルームや、プロの写真家も使う機材が揃う写真スタジオ、写真をプリントする暗室、木工室など専門技術を学べる施設があります。大判プリンターや3Dプリンター、レーザープリンター、液晶タブレットやVRゴーグル、デジタルカメラの貸し出しも行っています。
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- 1年生の授業はどんな内容ですか?
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グラフィックデザインコースとデジタルクリエイションコースの共通授業です。週の半分は、デザインソフトの使い方などの基礎技術を学びます。もう半分は、様々な教員が交代制で、アイデアの出し方や造形技法など、それぞれの専門を生かした授業を行なっています。
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- おすすめの授業を教えてください
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グラフィックデザインコースは、短時間で色彩感覚を身につけるワークショップや、自分の氏名をロゴデザインにするなど、直感的にデザインの基本を身につける授業が多いです。色彩感覚の授業を受けると、みんなが「色」のことを好きになりますね。デジタルクリエイションコースも、発想法を身につけるワークショップや、アニメーションを作る7つのポイント、キャラクター造形の基礎など、デジタルコンテンツを作るための基礎技術から発想法まで、楽しく学んでいます。
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- コース間のコラボレーション授業はありますか?
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1年生前期と3年生に共同の授業があります。3年生のプロジェクト授業では、各コースでこれまで培った専門技術を生かして役割分担をしながら、社会連携事業などの企画や、作品制作に取り組みます。
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- どんな課題が出ますか?
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2年生では、各コースの専門技術をより深く学んでいきます。グラフィックデザインコースでは、10枚以上のB1サイズのポスター制作を通じて、多様な技法に挑戦し、自分らしい表現方法を模索します。デジタルクリエイションコースでは、3DCGソフトで作ったキャラクターの動画化や、ARやモーショングラフィックスなど、最先端の技術に触れながら制作していきます。
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- 卒業生はどんな仕事をしていますか?
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グラフィックデザインコースの卒業生は、グラフィックデザイナーが一番多いですね。グラフィックデザインの領域は、広告制作やブランディング、ロゴデザイン、本の装丁や雑誌のエディトリアルデザインなど様々です。デジタルクリエイションコースの卒業生は、ゲームのデザイナー、プランナー、モーションデザイナー、映像クリエイターなど、多様な分野で活躍しています。人を楽しませることを得意とする人が多く、最近はマンガ家やYouTuber、インフルエンサーとして目立つ活躍をしている人もいますね。
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- 社会連携授業はありますか?
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グラフィックデザインコースは、ローカルで面白い取り組みを行っている地元の企業と連携し、広告やプロモーションを考えるような授業が多いですね。インスタグラムの撮影スポットをめざして、立体物を作成したこともあります。デジタルクリエイションコースでは、玩具メーカーとコラボし、「ガチャガチャ」の商品企画を行なっています。実際に学生の作品が商品化されたこともありますよ。
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- どんなソフトを使えるようになりますか?
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グラフィックデザインコースは、「Adobe Photoshop」、「 Adobe Illustrator」、「Adobe InDesign」といった基本的なグラフィックデザインソフトが使えるようになります。デジタルクリエイションコースは、動画制作ソフト「Adobe Premiere Pro」や「Adobe After Effects」、「Cinema 4D」を授業で扱います。最近学生たちの間では、無料の3DCGソフト「Blender」が流行っている様です。
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- パッケージデザインを学ぶことができますか?
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はい。グラフィックデザインコースでは、プロのデザイナーとして活躍する先生に教わることができます。
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- 3DCGを学ぶことができますか?
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はい。デジタルクリエイションコースでしっかり学べますよ。
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- デジタルクリションコースとメディア表現学部の違いはなんですか?
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デジタルクリエイションコースの学びは、グラフィックデザインコースと共同で学ぶことからも分かるように、ビジュアルデザインの考え方が基盤になります。ビジュアルデザインとは、視覚的に情報を伝えたり、魅力を届けることです。また、エンターテイメントの発想を重視していることも特長です。人を楽しませるアイデアを、ビジュアルに落とし込んでいきます。
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- 最近流行っているフォントを教えてください
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最近は、文字の太さや幅などを自由にカスタマイズできる「バリアブルフォント」が注目されています。これまでのフォントの考え方を覆す新しいシステムです。デザイン業界も、時代に合わせてどんどん変化しています。
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- 自分で機材を購入する必要がありますか?
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大学推奨のパソコン(Mac)を購入する必要があります。必要なソフトは在学期間中、大学からライセンスが貸与されます。カメラやスキャナー、プリンターなどの機材は貸し出しています。
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- 商品企画にも取り組めますか?
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はい。社会連携授業や、パッケージデザインの授業など、商品企画を考える授業があります。
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- 各コースはどんな学生におすすめですか?
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グラフィックデザインコースは、お洒落でかっこいい物が好きな人、今の流行に興味をもっている人、チームでものづくりをしたい人におすすめです。在学生の雰囲気は、真面目な人が多いですね。誰かの困りごとを解決したいという気持ちを持っている人が多いです。デジタルクリエイションコースは、最先端のデジタル表現に興味がある人におすすめですね。学生たちは、サブカル系や個性的な人、自分だけのこだわりや詳しい分野を持っている人が多いです。同じ学科でもグラフィックデザインコースの学生とは雰囲気が違って面白いですね。
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- 絵が上手くなくても大丈夫でしょうか?
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大丈夫です。デザインの仕事では誰かの絵を使って、デザインすることがたびたびあります。そのためビジュアルデザイン学科では、描く能力よりも「いい絵を見抜ける感覚」を重視して育てています。一方で、絵を描くのが好きな人も多く、自分の絵を積極的にデザインに取り入れていますね。